月別アーカイブ: 2015年3月

相続税対策は不動産を最大限に利用するのがコツです! PART-2

前回は現金で置いておくよりも、不動産に置き換えた方が、相続税の評価額がかなり下がる事をお伝えいたしました、今回はそれから更に評価額を下げる方法をお伝え致します。それはずばり不動産を人に貸す』ということです。

それはどういう事でそうなるかと言いますと『借地権割合』が関係し、更に評価額が約60%から70%下がるということなのです。例えば、あなたの1億円の土地をAさんに貸し、Aさんがその土地の上におうち(Aさんのお金で建物)を建てたとします。あなたがAさんに土地を貸したため、あなたの土地なのに自由に使えなくなるから、減額(約60〜70%引き)してあげますよというありがたいお国の考えなのです。むずかしい話で恐縮ですが、正式な計算式は、路線価X土地の面積X(1−借地権割合)の式になります。それでは、簡単に下記の3つのパターン(現金vs土地vs土地を貸す)を比べて見ましょう。

  1億円の現金の場合 → 相続の評価額は1億円

1億円の土地の場合 → 相続の評価額は約7000万円〜8000万円

1億円の土地を貸した場合 → 相続の評価額は約2100万円〜3200万円

つまり、あなたが所有している土地を他人にことで相続税の評価額1億円が2100万円〜3200万円まで下げることに成功したということです。驚くべきことに、約7割から8割下げることが出来というこですよ!(これらの比較はあくまでモデルケースであり、個々のケースにおいて違ってくる場合もありますのでご注意ください。)

でも、せっかくの土地ですから人に貸さずに、自分が使って評価額を下げる方法があれば、ありがたいですよね! 実はその方法があるのです 次回にその方法をお話をさせて頂きます。

土地に関する相続のご相談はいつでも承っておりますので、お気軽にご相談下さい(相談無料、秘密厳守、ひつこい営業は一切いたしません)。

 

 

相続税対策は不動産を最大限に利用するのがコツです! PART-1

2015年相続税制が大幅に改正され、今まで相続税とは縁の無かった人まで、真剣に相続を考えなければいけない時代となりました。

基礎控除は、今までは5000万円+相続人数X1000万円のところが、新税法は3000万円+相続人数X600万円と大幅な引き下げになったのは、御存知の方も多いと思います。又相続税率も最高税率が50%が55%に引きあがっています。

そういう事で、今まで関係の無かった一般人までも、相続税を支払う可能性が出て参りました。では、『どのように相続税対策を講じれば良いか』ですが、私は不動産を最大限に活用する事をお勧め致します。

相続において現金は、現金のそのままの額が評価となりますが、不動産の場合、実際の取引価格での相場でなく、路線価(不動産の土地相続評価額を出す基準値)や固定資産税評価額を使って評価額を出します。一般に土地の場合、路線価は実勢取引価格の20〜30%減の評価額となります。また、建物については築年数にもよりますが、新築時の価格に比べて30%〜70%の評価になります。

つまり、現金で1億円は、相続時に1億円とカウントされますが、不動産で所有する場合、1億円の土地は、7000万〜8000万円の評価となります。また建物で言えば、新築時1億円の建物は、築年数にもよりますが、3000万円から7000万円の評価となります。

現金1億円 → 相続時の評価額:1億円

土地1億円 → 相続時の評価額:7000万〜8000万円

建物1億円 → 相続時の評価額:3000万〜7000万円 (築年にもよります)

今回は、現金で持つよりも不動産で所有した方が相続時の評価額が下がることを覚えて頂きたく説明致しましたが、不動産により節税はこんなものではありません。次回はこの不動産の評価額をもっともっと下げられる方法がある事をお伝えしたいと思います。