最近の大型のマンションでは当たり前になりつつあるコンシェルジュサービスですが、そのサービスはマンションによって 若干異なります。通常コンシェルジュサービスは、簡単な生活サポートのサービスを執り行います。周辺情報の案内、共用施設の予約、メッセージの預かり、来訪者の受付・案内が主な仕事となりますが、そのほかに手配や取次のサービスとして、クリーニングの取り次ぎ、タクシーの手配、宅配便の発送受付、コピー・FAX送信サービス、ベビーシッターの手配、ハスクリーニングの紹介等がそうです。コンシェルジュサービスがあると、結構便利なのでついつい頼りにしてしまいます。
でも、私はコンシェルジュの最大の利点は、人の目による防犯効果だと思っております。コンシェルジュカウンターは入口が良く見通せる位置に配置されており、人の出入りにすごく敏感です。ですから、外部から不審な人物が館内に入って来ますと、コンシェルジュスタッフはすぐにわかるのです。コンシェルジュスタッフは仕事上、居住者の顔や名前を把握している事が多く、『〇〇様、いってらっしゃいませ』とか『△△様おかえりなさいませ』とか丁寧にお声掛けして下さることが多いです。ですから、居住者の出入りに紛れ込んで怪しい人が建物内に入って来ても部外者とすぐ分かるので、その人を監視します。場合にによっては、どちらに御用ですかとか声をかけてチェックされたり、警備員に連絡します。また、悪意の侵入者はジロジロ見られたり、何の目的で入館したかを聞かれることを嫌いますので、建物に入って来る気が萎えると思います。
そういう意味で、コンシェルジュサービスは、以外にも防犯効果は絶大なのです。セキュリティ機器が発達し、警備会社とセキュリティ契約する各住戸が多くなってきましたが、アナログではありますが、このコンシェルジュの目配りは結構、マンションの防犯効果に非常に役立っております。そういう意味では、普段からコンシェルジュのスタッフとコミュニケーションを取っておくと、なお一層の気遣いをしてくれるかも知れませんね。